Concept

なぜ私たちは、
着物を切るのか。

継承の儀式としての、着物アップサイクル

「この着物を着て、
お母さんは結婚式に
出席したんだよ。」

日本の家庭のタンスには、眠っている着物があります。七五三・成人式・結婚式・お茶会——それぞれの「ハレの日」に誰かが袖を通した、美しい一枚。

その着物は今、どこにありますか?

着物のイメージ

三つの「できない」

01 ── 捨てられない

親やお婆ちゃんが大切にしていた着物を、可燃ゴミとして出すことなんてできません。その布地には、着た人の体温と記憶が宿っているからです。

02 ── 売れない

買取業者の査定額は、親の人生を否定されるような金額であることが少なくありません。正絹の訪問着が数百円——それは「価値がない」という宣告に等しく、気持ち的に受け入れるのがとても辛いものです。

03 ── 自分では変えられない

着物の生地は薄く繊細で、縫製には特殊な技術が必要です。手芸の延長では「安っぽい小物」になってしまう不安がある。それでは誇りを持って「次の世代に渡した」とは言えません。


「継承の儀式」という答え

私たちは、着物リメイクを「古着の処分方法」とは考えていません。それは、家族の愛の遺産を「現代の形へアップデートし、次の世代へ手渡す儀式」だと考えています。

おばあちゃんの振袖が孫娘の七五三ドレスになるとき、そこには三世代にわたる愛の連鎖が宿ります。孫は「これはひいおばあちゃんが着ていた生地で作ったドレスだよ」と聞きながら大きくなる。その着物は、もう「処分すべき古着」ではありません。「家族の宝物」です。

使い古されたものではなく、
価値を「更新」する。

職人の眼と手による、再構築

一着の着物を解体するところから、私たちの仕事は始まります。縫い糸を丁寧にほどき、各パーツを分離し、洗浄・地直しを施す。その工程だけで、熟練の職人が何時間もかけます。

着物の反物幅は約35cm。現代の洋服パターンとは根本的に違います。そのため、着物専用のパターン設計が必要です。柄の「見せ場」がどこに来るか、生地の傷みをどこで隠すか——職人の経験と美意識が、作品のクオリティを決めます。

「手芸レベルではない。パーティーや式典に堂々と着ていける『オートクチュール』」を作ることが、私たちの矜持です。


元の着物の物語を、カードに。

完成した作品には、必ず「ストーリーカード」をお付けします。

このドレスは、〇〇様がご結婚の折に誂えられた
西陣織の訪問着から生まれました。

昭和〇〇年、京都にて織られた正絹の生地。
その繊細な手触りと、深い藍の色は
今もなお、鮮やかに息づいています。

— KOBE KIMONO UPCYCLE

※ カードの内容はお客様からお聞きした情報をもとに制作します。


その着物の物語を、
続けてみませんか。

まずは着物の写真をお送りいただくだけでOKです。
無料で状態をお伝えし、可能性をご提案します。

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